ルクの股関節形成不全・記録ページ。その後編17  2014/1〜
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 ルク 足を引きずる 2014/6/13


出勤前。少しだけ残った時間でいつも犬達と遊んでおります。
本日はボール遊び。
最後の一回を投げたら、ルクが振り返りながらソファに激突!
「うぉん!」という興奮した声を上げました。
あまり吠えないルクが唯一と言ってもいい、たまに上げる声です。
興奮した時に出る声なので特に気にしなかったのですが
その直後、ルクの足取りがおかしい!

左後ろ足を引きずったような歩き方で3本足…。
3歩ほど歩いて困った顔をします。

すぐにルクを抱きかかえました。
左後ろ足はダランとしていて膝も真っ直ぐ。
棒のようにぶら下がっています。

私はすでに半泣き。
ルクはキョトンとして痛がる様子も見せていない。
左を上側にしてゴロンと寝転がらせて、つま先、膝と軽くさわってみますが
特に反応がない。

反応がないって…どうゆう事だ?

だっこして そーっと立たせて見るとバランスがうまく取れずに
一瞬、ぐらりとなって、3本足で立つ。
やはり 左後ろ足はただ、ぶら下がっているような状態。

ああ…。どうしよう。

とりあえず、ルクを左を上に寝転がらせて仕事に出ました。
このままいつもの病院に行くべきかと悩みましたが診察時間外。
まずは出勤してすぐに帰って来よう。

通勤の電車の中で不安は増します。
腫れていないだろうか、痛みが強くなっていないだろうか、吐いたりしてないだろうか。

一方で、一旦 家を出た事で冷静になった部分もある。
いつもの病院ではなくて、整形の専門病院で診てもらえないだろうか?
電車を降りてすぐに整形の専門病院へ電話(予約診療の病院なので)
何とか予約が取れました!よかった!


仕事は二時間で片を付けて帰宅。
家に入る時にかなり緊張しましたが、ルクはテケテケと歩いている!
多少ぎこちないけど、足は地面に付けていて、膝もいつものように曲がっています。
ぶらんとしてない!!
庭にだっこで連れ出し、ちっこさせてみたら
それほど違和感なく普通にちっこ。
沢山遊んで、足に疲れが来ている時程度の動きです。

大丈夫そうな気はしましたが、不安は残るし、予約も取れたので
隣の県の専門病院へ。


体重測定。
15.3キロ。
この病院で測るといつも少し多い気がします。

歩行チェック。
帰宅後、室内をテケテケしているのを見たのと
庭でちっこさせる以外 ほとんど歩かせてなかったので
(病院内に入るのにも抱っこしていた)
私もどれだけ歩けるのか、きちんと歩かせるのは初めて。
普通に歩いているように見えます。
やはり 若干、遊び過ぎて足が重い時と同じような動きです。
先生はデジカメで動画撮影しながらルクの歩行を見る。
撮影するようになったんだなとぼんやり思いました。

次は触診。
膝辺りを特に念入り。
ルクは少し嫌な顔をした箇所もありましたが
左だけではなく右にも同じ反応をしたので、今回の事で痛めた部分というわけではなさそう。

膝も腫れてないし、腰も大丈夫、爪先も大丈夫。
説明を受けながら、問題なさそうという結論になり。
このまま様子見してもいいし、もう少し検査をしてもいい、という感じで
こちらに ゆだねてもらう形でした。
普通の病院だと触診はするけど、簡単で、レントゲン結果ありき、なパターンなのですが
専門病院のよさを感じました。

ちゃんと安心したいので、レントゲン検査をお願いしてルクを引き渡す。
地味〜に嫌がりましたが 覚悟を決めたのか先生に付いて行く。

待合室でしばらく待っているとルクが返されました。
「とても上手に出来ましたよ」との事。
長かったのは撮影箇所が多かったからか。
ルクはレントゲンであんまり暴れたりしないので助かります。
(びびりのバユーは暴れてびびりションをする事も)

レントゲンが出来上がって再び診察室へ。
無麻酔なのにキレイなレントゲンだな〜。ルクさんはやりやすいだろけど、さすがですな。
股関節のレントゲンからスタートして、背骨(腰)、膝。
腰に一部の変形が見られましたが(酷くなるとヘルニアにもなるそう)
今回の足を引きずったものとは無関係だろうとの事で
特に問題は見当たらないと。

その言葉が聞きたかった!!

ルクの股関節レントゲン
クリック↓で
大きな画像を開きます。


ルクの股関節横から、
膝 正面から、膝横レントゲン
クリック↓で
大きな画像を開きます。


心配していたのは靭帯が切れたのではないかと思ったのですが
靭帯が切れた時に液体で白く映る部分もなく
ぶっつり切れたという事はなさそうです。
靭帯がぶっつり切れていたら足を地面につける事は難しいでしょうが
ルクはすぐに(3時間後)足をついているので大丈夫そうです。

それにルクは足がピンと伸びていましたが
靭帯の場合は、逆にちぢこませて足をつかないようにする症状になる事が多いそうです。

その他、こちらの病院でも力を入れている感じのリハビリの話を聞いて帰宅しました。
本当に生きた心地がしなかったよ〜。


寝る前、ちっこ散歩に出ました。
玄関先の階段3段は抱っこで移動。
しかし、とても軽快にテッテッテーと歩いていたので本当にほっとしました。


で、家に帰ってふと思ったのですが
ソファに激突した後、次の一歩が、フローリングの箇所でした。
それはなぜかというと、昨日ルクが吐いてタイルカーペットを外して洗って乾かしていた箇所だったからです。
「うおん」と吠えたのはソファに激突したからではなく、ボールを追いかける時の興奮で
ソファに激突したのは特に問題なく、その直後に勢い余って、フローリングで滑ってしまったのでは??

真相は分かりませんがその可能性もあると思いました。


 ルクの股関節形成不全を振り返る  2014/12/31


股関節形成不全と分かり、1歳の時に三点骨盤骨切術を選択しました。

それから11年間。
悲しい思いも我慢もしたけど
それなりに遊べて、
状態も大きく変わらず
ある程度の自由をルクに与える事が出来ました。

今思えば、もっと遊んであげれたのではないかと思ってしまいますが
結果論ですね。

ルクは私以外の人がいるとその人に遊んでもらおうとしました。
私が思い切りよく遊んでくれないのが分かっていたからでしょう。

仕方のない事だけど、、、それが今になって気持ちにのしかかります。



最後にルクが歩けなくなったのは
股関節が原因ではなく、癌でした。


ルクには三点骨盤骨切術をして、よかったと思っています。

今一度、手術に携わってくれた病院と先生に感謝いたします。

そして、ルクの状態を理解し、一緒に遊んでくれた友達達に感謝いたします。

本当にありがとうございました。





 

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