ルクの股関節形成不全・記録ページ。退院後編 2004/6/12〜
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   退院日  2004/6/12

診察室へ。
「ルクちゃん連れてきますね」と言われ、ルクが来るであろうドアを見つめる。
ドアの上側の一部はガラスなので向こう側が見える。
エリザベスカラーを巻き、ひょこひょこ歩くルクがちらりと見える。

ドアが開く。

感動の対面!!

となるはずが、
ひーんと飛びついて来たので、「ダメ!」といつもの叱りモード(オーイ
エリザベスカラーが邪魔でうまく潜り込めずに、
それでも必死で座っている私の股の間に顔を埋めようとする。
ごめんね。やっぱり淋しかったよね。と そっと背中をぽんぽんと叩いた。

手術後レントゲン
クリック↓で
大きな画像を開きます。




早速、レントゲンが出される。
術後にすぐに撮ったものだ。
レントゲンとルクの傷口を見比べてしまう。
生々しく、痛々しい傷跡。
改めて大きな手術だったのだと、不憫に思ってしまった。

しかし、右(向かって左側になります)と左(向かって右側)の角度の違い。
手術した方の足がもちろん正しい、理想的な角度。
これだけの違いがあったんだ…
心底 実感した。

↓説明を入れてみました。

プレートを止めるネジが、全て平行ではなく
角度がついているのがお分かりでしょうか?
抜けにくくする為に ワザと角度をつけているのだそうです。

骨は三箇所を切りますが、止めるのは二箇所のみ。
プレートとワイヤーでそれぞれ止めます。
一箇所は切ったまま(赤文字の説明)です。
このままで問題ないそう。
その内 自然と伸びて付くらしいです。

縫合(黄色文字)は抜糸後、もちろんなくなります。


これが↑使われたプレートと同じ物。
30度の角度がついている。
これに切った骨をそれぞれ止めると ルクの浅い関節に、正常な角度をつける事が出来る。

このプレートは生涯ずっと入れたまま。
骨が付けば外してもよいのだそう。
だか、このプレートを外す為だけの手術にそれほどの意味があるのか?
つけたままにしておくのは そうゆう事らしい。
確かに、問題ないのであれば また切って取り出すなんてしたくない。




車に乗せて、「さぁ、家へ帰ろうね。」と車を出してしばらくすると…
すごい声で鳴き始めた!

きゅんきゅん!ひんひん!!

甘え声と一緒の音だけれども、叫び声に近い。
こんな声を始めて聞いた。
運転中の私。
後ろの座席にいるルクが気になるが止める場所もない。
ちらっと見ると 上を向いて悲鳴をあげているように見える。

「お家に帰るんだよ。大丈夫だよ。」と手を出すと くんくんと匂いを嗅ぎ。
落ち着きを取り戻し、鳴くのをやめたルク。
しばらくすると すやすやと寝始めた。

ほんの数秒の出来事だった。

どこへ行くと思ったのだろう。
何がそんなに辛かったのだろう。

あの声はきっと忘れる事はない。


えへっ。ただいま〜
自宅に帰ってからの
画像を見たい方は
←クリックして下さい。

ただし傷口のアップもありますので
苦手な方はご遠慮下さいませ。

(別ウインドウで開きます)


 ルクのいつもの笑顔。
 それだけで、自分が許されている気がしてしまう。
 ありがとう。ルク。
 いつもの貴方と居られる事。
 それが とても嬉しいです。


   退院日翌日  2004/6/13

先生は、もう痛みはほとんどないであろう、と言っていた。
念のために三日分の痛み止め。
当のルクの歩き方と言えば、手術した右足を一応地面につけるものの、
やはりひょこひょことした歩き方。
それほど痛そうには見えないけど、何か違うのだろう。

骨が付くのに約一ヶ月半。
それまでは無理はできない。
平たんな所は歩かせてもいいけれど、段差は絶対にダメ。
また、段差を歩かせると骨同士が振動で多少擦れて痛みにもつながるそうだ。
骨盤を切っているのだからダッコの時にお尻に手を添えるのもダメ。
前足の脇の部分に腕を入れを抱くか、 それプラス お腹にタオルを入れて支えるか、、、
とにかく気を使う。


手術した右足はもちろんそんな状態。
でも 今 主に使っている逆の左足。
もちろん こっちは股関節形成不全で、脱臼などが起こり易いままなのだ。
この一ヵ月半はかなり注意しなくてはいけない。

次の手術。
左足の手術をする時には、右足は骨も付き、角度も正常になっている。
支える足が大丈夫な事が分かっているので 今よりもずっと楽だ。
この一ヵ月半。一番の踏ん張りどころになるだろう。


今日はほとんどお気に入りのソファの場所で寝ている。
手術した足を下にする事も多い。
私が思うよりは 痛くないんだろうか?


 頬に当たるルクの背中の感覚。

 愛しくてたまらなかった。

 呼吸によって上下する。

 生きている、その体のぬくもりに

 安心して寝てしまったのは私の方かもしれない。


   その後  2004/6/14〜

散歩は基本的に排泄程度のみ。
私の勘違いかと思ってもいたけれど(旦那談)やはりお尻の筋肉がごそっと落ちているようだ。
あまり動かない生活がどれぐらい??
体は正直だ。

体重は14kgまでで、と言われているが 手術前には14.6kgまで増えていた。
手術後計ってみると14.4kg。
運動もしないし、なかなか減らない。
ただフードを減らすだけでは可哀相…
そこでフードを減らし、野菜を三食目としてあげる事にした。
これでどうなるかな?

今の所 家の中でスイッチが入ったりはしない。
それはすごく助かっている。
テニスボールとロープ系は大体いつも置いてある。
柔らか音の出るボールは、出すと必死になってしつこく遊ぶので様子を見て人間が管理している。

テニスボール。
ルクが立った、あるいは座った状態で、
その体勢から動かなくて咥えられるように投げてあげる。
数回繰り返すと、手術した方の足を上にして寝転ぶ。
その状態で、遊んでモードになる。

一度バウンドして、そのボールがちょうどルクの口元に行くように軽く投げる。
ちょうだい、で ぽろっと落とす。
それの繰り返しで遊ぶ事が多い。
今までのようにボールを持つと走る体勢になる事はない。
私が思うよりも 自分で自分の状態を把握しているのかな?と思う。
←遊びの様子を見たい方は

クリックして下さい。


こちらの画像も

少し可哀相に思えるしれませんので

苦手な方はご遠慮下さいませ。


   右足の手術を終えて  

まだ骨が付くまでは安静にしておかなくてはいけない。
手術が問題なく終えて、今 ルクが家に戻ってきて、
そんなよい状態だからこそ 言える事がある。

もし、万が一、もう片足・左足 が手術できない状態になっていたとしても、
右足がこのままよい状態で付けば
最悪、左がどうしようもない状態になったとしても
三本足は確保できた、という事。

三本あれば、犬は歩ける。

 「歩ける。」

そんな当たり前のような事が、とても嬉しい。
もちろん、手術などしなくても歩ける可能性は十分ではありました。
でも、痛みがなく、歩けるであろう。
その将来への大きな可能性を手に入れた事。
それが、とても嬉しい。


   術後・補足  

浅い関節に角度をつける。
言葉では簡単だけれども、身振り手振りがないとなかなか説明が難しい(表現能力に乏しいもので…汗
厳密には違うし、本当の意味での性質は違うけれど、こんな説明もしてみたいと思う。

後ろ・お尻側から見た後ろ足の位置。
「ハ」の字のように、広がっているような感覚なんじゃないかな?と思う。
いかにも関節が抜けやすそうで、関節にゆるみがあるように見えない、かな?^^;
通常の子ならば「||」
「ハ」を「||」にするために、足の関節が組み合っている骨盤を内側に角度をつけるのです。
そのままの骨盤そのもの、それを曲げる事はできないので、切ります。
そして切った部分(足の関節がはまる部分とその周りの骨)を内側にずらし、固定。
一度切った骨は正しい角度がついた状態になる。

…やっぱり分かりにくくなったかな?
混乱した方がいたらすいません(汗


さて、本題。

内側に角度をつける手術。
骨は切って固定するからそれまでの事。
ただ筋肉はそのまわりにはついていて、筋肉までもは操作できません(しない、のかな?
骨を内側に角度をつけるという事は、筋肉もその状態になると言う事。

先生からしばらく内股に見えることもあります、と言われていました。
確かにじっと立っている時は手術した右足だけ内股です。
歩く時はそうでもないような気がします。
これはもちろん自然と治るそうです。

骨が付き、筋肉もそれに合わせる。
生き物の体って不思議ですね。
その力が凄いものだとつくづく感じます。




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