ルクの股関節形成不全・記録ページ。手術への決意編 2004/6
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   ルク、1歳の誕生日  2004/6/1

ルク・ルークくん、おめでとう!!
今日は記念すべき日。
ルク・ルークくんの1歳の誕生日。
そして、股関節形成不全の事を公開する日と決めていた。

公開するにあたっては色々思う所もあるが、
何よりも、嘘をつく必要はないという事。
これがありのままの私とルクの姿。
それでいいよね。


   M先生へ手術の確認電話  2004/6/2

そういえば、手術のことばかり聞いて、手術前の事を聞いていなかった(汗
前日の晩御飯が済んでからの食事のストップ と 当日朝からの水のストップ。
そして、執刀はM先生(院長先生)がして下さるのか、の確認。

なんだか 避妊手術の時を思い出す。
あの時は、これが最後の手術だからね。と
そうルクに言っていた。

嘘になっちゃったね。。。ごめん。。。 


   手術の事  

股関節形成不全の場合。
手術としては 主には5つの方法があります。

@ JPS (3〜5ヶ月適応)

手術の内容はよく分からないのですが(ルクが適応外なので詳しい説明を聞いていません)
この手術自体は他のものに比べて簡単で、手術後の合併症などもあまり見られず、
そして効果が高い手術なのだそうだ。
ルクもこの頃に分かっていたら…?そう思わずにはいられないですね…


A 三点骨盤骨切術 (6ヶ月〜12ヶ月適応)

簡単に言えば 骨盤の三ヶ所(恥骨・挫骨・腸骨)を切り、正常な角度をつけ
2箇所を固定し、骨頭が受け側にしっかり入るようにする。
つまり ゆるい、浅い、脱臼などをおこしやすい股関節形成不全である関節を 正常な状態に近づける事ができる。
手術法としては 今の痛みを取るものではなく、いつか出るかもしれない痛みを予防するというもの。
予防的要素が多い手術であると言える。


B 全股関節置換

この手術は変形が出来てしまった股関節を人工のものと置き換える手術です。
骨盤の受け側と、大腿骨の先を人工の関節につけかえます。
(細かく分類するとさらに二つの方法があります。)
この文章だけでも分かるように、大手術です。
高価で、獣医師の十分な経験、腕が必要とされます。
六ヶ月以上であれば可能らしいのですが、一つ条件があります。
それはその個体の大きさ。
元々 欧米で大型犬の為に発達した手術法、技術です。
例えば、中型犬であるボーダー。しかも小さめのルクには無理です。
いずれ、合うものができるかもしれませんが、現時点ではないのです。

※ 一部訂正(2004/10/30)
 2004年、秋。まだ全ての子に合うサイズは揃っていませんが中型犬用の人工関節も出来ました!


C 骨頭切除

大腿骨の頭を取り除きます。
取り除く事によって変形した骨と骨が擦れるという痛みの元を取り除く事ができます。
しかし、骨頭を取り除くので 支えるのはその周りの筋肉だけになります。
特に手術を行える条件はありませんが やはり骨を取り除くため、
20キロ以下体重の犬に対して行われるのが理想のようです。


D 恥骨筋切除術

以前は多く行われていたようですが、現在はあまり効果がないとの事で行われていないそうです。

(CHDトップのページでも書いていますが、あくまで私がまとめたものです。参考程度にして下さい。)



   そしてルクの手術について  三点骨盤骨切術

三点骨盤骨切術。
ルクに予定している手術。
↑上のダラダラとした説明を読んで下さっていると仮定して、書きます。


「いつか出るかもしれない痛み」
逆に言えば、出ないかもしれない痛み という事。

今する必要があるのかと言えばそうではない。
股関節形成不全は進行形の病気ではあるが、その痛みを感じずに一生をおくれる子だっている。
それは個体差や生活環境。
年数を重ねないと分からない。
しかし、もう痛みが出てしまっては…変形してしまっては…年齢が過ぎてしまっては…遅いのだ。
若く、骨が変形していない。それがこの手術の条件。
変形していなくとも、一度 脱臼をしてしまうと もう出来ない手術らしい。

自分の子に必要な手術なのか。
それが本当の意味では分からないのだ。
この手術は大掛かりなものになる。時間もお金もワンへの負担もかかる。
手術である以上、メリットもあるが、デメリットもある。
するか、しないか、選択は非常に難しいと思う。


メリット:
一生 骨の変形が少ない状態で過ごせるという可能性。
また、自分の関節を今の状態のまま利用できる。

デメリット:
手術時間(2時間、長びけば4時間程度)がかかり、行う獣医師の技術が必要。
またその手術後の回復は遅い。
若干 可動域が狭い事(通常生活において支障のないレベル)
また年齢とともに、変形する可能性もある。


全ては個体差。可能性の問題。
この手術が成功して、うまく予防できたとしても、
これはまた一つの始まりで、この手術が終わりではない。
運動・体重・また、サプリなどの摂取。
そうゆうものは必要であると思う。
骨を完全に切ってしまう為、手術後3〜5ヶ月程度、歩行に違和感が出る。
これからの半年をある程度犠牲にする覚悟がいる。


きっと。ルクが選べるなら。
イヤだと言うだろう。

「今」を生きる動物にとって(ま、人間も動物ですが)
未来の事を考えて、なんてありえないだろう。
それでも、
それでも、
数年先の事を考えて、私は、今、ルクにこの手術を受けさせます。


手術をする。
と書いていますが、実はできない可能性もあります。
最初にM先生に診てもらってから手術までの期間、二週間。
その間に悪化していたり、脱臼していたら無理なのです。
当日のレントゲン…それによるのです。


この手術が行えるとして。
両足を一気にする事もできるそう。
が、あまりにも負担が大きい為、片足ずつにするのがM先生の通常のとる形だそうです。

ルクは排泄の時には左足をあげます。
ボール遊び中などで 送りがおかしいのは右足です。
レントゲンで見たところ、変形が始まっているのは右。
僅かですが、↓赤丸の部分(受側・凹)に変形が見られます。
排泄の左足をあげるのは痛みではなく、右足が利き足になっているのだろう、との事でした。

現在1歳になったルク。
この手術の適齢は12ヶ月までだが、(ルクの場合)
あと3ヶ月ぐらいは変形や脱臼がなければできる。そう言われた。

6/5に右足の手術。

その約一ヶ月半後、反対の左足の予定です。


   手術への決断  こぼれ話

手術を受ける事に関して、もう一つ気になる要素があった。
それは、後ろ足が悪いと、年齢を追うと前足にも障害が出る可能性があるという事。
これは自分でも調べた事であり、先生にも言われた事だった。
後ろ足に負担がかからないように、前足を使う。
意識するのではなく、自然と痛くない体勢を取るとそうなってしまう。
今、悪い後ろだけではなく、前足も別の関節の病気になる…
しかし、今 手術で後ろ足を安定させる事ができれば、
その可能性も消す事ができる。
そうゆう意味でものすごく前向きな手術であると、私は判断した。


股関節形成不全の子でも痛みが出ない子もいる。
それは何度も文章の中に出てきたと思う。
だが、ルクは今回痛みが表面上に現れた。
それは私が無理をさせてしまった結果だとは分かっていても、
もしかしたらルクは痛みに弱いのかもしれない。
その可能性を気持ちの中で捨てきれなかった。

後悔。
まさに後悔しても遅いのだ。

痛みが出た時のルクを知っている。
そしてそれを見守るのはとても辛かった。
排泄までが辛い。
もうあんな思いをさせたくない。


   手術を明日に控えて  2004/06/04

いよいよ明日です。
漠然とした不安はありますが わりと落ち着いています。
麻酔を始めてかけた避妊手術。
あの時に比べれば精神状態はかなり楽です。

今 怖いのは、
悪化していて手術が出来ない状態になっていたらどうしよう。
それだけです。
自分が下した決断そのものが否定されてしまう事になります。
それは…さすがに辛いです。
こうゆう時、「飼い主」って非力ですね…
今はもう祈るしかできません。

明日は朝一番で連れて行きます。
きっとそこでレントゲンと血液検査が済むまで待つでしょう。
手術OKが出たら預けます。
手術後は入院です。
2日〜1週間。(1週間預けるつもりです)
面会は出来ると言われても、しないようにします。
顔を見たいのが本音ですが、暴れる事間違いなし。
(飛びつき飛びつき!寝転がってジタバタ。。。)
固定していると言っても、骨を完全に切っているのです。絶対安静。
悲しいけど、辛いけど、、、退院まで我慢、です。。。。


本当に、本当に。
色々な方からのメッセージ。励まし。
嬉しいです。言葉が持つ意味よりも深く感じています。
実は 思わず涙ぐんじゃったりしています。あはは^^;

情報を下さる方も沢山います。
ありがたいです。本当に。
情報はいくらあってもいいと思う方なので、
どんな事でも、助かります。
ルクの状態が落ち着いた時、それはその方達のおかげでもあるのです。

ご自分の愛犬の話を教えて下さる方もいます。
辛かった事、嬉しかった事、今も頑張っている事。
その方の努力の証が、その今のそれぞれの愛犬の姿なのだと思います。
それぞれの辿ってきた道。その自信を強く感じます。


とある方の情報で、
股関節形成不全の子を救う獣医師たちのプロジェクトチームがあると聞きました。
詳しくお話を伺うと、ルクが手術を受ける病院もその一つでした(笑
周囲の人、友達、先生に恵まれたと心の底から感謝の気持ちでいっぱいです。
それは何よりも心強く、また 嬉しくて嬉しくてたまらないです。


 ルク、良かったねぇ〜
 早く笑顔で会えるようになりたいね!
 行ってらっしゃい。待ってるからね。
 暴れないように、先生の言う事をちゃんと聞くんだよ。
 必ず、必ず 迎えに行くからね。




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