ルクの股関節形成不全・記録ページ。症状・病院編 2004/5
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   症状@  2004/5

ペタン。
散歩中の突然の腰が抜けたような座り込み。

最初はお尻をすりつけるように見えたので、他の事が原因かとも思った。
が、何かおかしい。その思いは拭えなかった。

最初は一度の散歩に2、3回ほど。
徐々に回数が増え、家の中でも座り込む姿が見られるようになった。。。

今も最初に座り込んだ、あの日の事、あの時のルクのきょとんとした顔が忘れられない。。。


   検査 かかりつけの病院にて 

依然として繰り返される座り込み。
股関節に詳しい病院での検査を来月に控えていたが、あまりにも気になってかかりつけの病院へ行った。


「股関節形成不全」

心の底にずっとあった不安が現実味を帯びて来た数日だった。
が、この不安を抱えたままもう一日たりとも過ごしたくなかった。


院長先生にルクの症状を伝える。
触診。ルクの足を伸ばしたり縮めたり。
以前、この病院で相談した事があり、その時の触診(別の先生)で
関節が浅い、ゆるい可能性があると言われていた。

やはり同じような疑いがある、との事。
「レントゲン撮ってみませんか?」
とりあえず麻酔なしで大丈夫らしい。
ゆるみの程度など、詳しく検査するには麻酔が必要だけれども
全体を撮るだけでは、大暴れしなければ撮れると言われる。
もちろんお願いした。

ルクを別の助手の先生がダッコで連れて行く。
ルクはなんだか不安げ。
私の気持ちがうつってしまったのかもしれない。

待合室で待つ。
数分だけれどもすごく長く感じた。
しばらくするとルクが戻された。

結果が出るまでそのまま待つ。
ルクが今自分の目の前にいる。
それだけで、さっきよりは随分落ち着いていられた。

診察室から先生が来て、私と目が合う。
それだけではっきりと分かってしまった。
間違いない。
間違いないんだ。

「もう一枚、撮らせてもらえますか?」
と言われ、ルクをまた預ける。
先ほどのような不安はなかった。
もう、分かったんだ。
はっきりしたんだ。
まだ何も言われていないけれど、この時、私は事実を受け止める事が出来た。
その感情は、とても不思議だった。
なぜ、私はこんなに落ち着いているのだろう。

再びルクが戻された。
いつもと変わらぬルクの姿。
なぜか急に泣きたくなった。
ダメだ、まだ、ダメ。

名前が呼ばれ診察室へ。
ルクのレントゲン。
分かる。
あってはいけない隙間。
その後の先生の説明で、位置がずれているのも分かった。

「軽度の股関節形成不全です。」

言われた事に対するショックはあまりなかった。
その言葉は、なんだかどうでもよかった。
レントゲンを見た瞬間。その時の方が重かった。

痛み止め、胃薬、サプリ の処方。

 痛み止めは強いので、胃薬を飲んでも吐く事があるかもしれない。
 これを飲んで座り込みをしなくなったら(痛みが出なければ)
 散歩は徐々に距離を伸ばしてもいいです。
 でも絶対に無理させないように。
 今は 座り込みをしない程度に抑えるように。
 座り込みをしたら24時間以内の事を疑って下さい、と言われる。

痛みが出ている今の状態がとても可哀相でたまらない。
この薬で抑えられるものなのだろうか?


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実はこの日 ゆえさんとルクの兄妹犬・ルークくんも一緒だった。
ルークくんもレントゲンを撮った。
結果は、嬉しいものだった。
その事実は 純粋に、ただ嬉しかった。

でもこの時のルクの結果を受けて ゆえさんは辛かったに違いない。
同じ先生に診てもらって別の診断だった事。
それはとてもよかった。
でも、でも。
この日の私と一緒にいてきっと気を使っただろう。
なんとも言えない気持ちになっていたと思う。
最初にこの病院での診察を提案したのは私。

ゆえさん、ごめんなさい。



   症状A  

排泄の時に迷うような姿が多く見られるようになった。

踏ん張るのがどうも辛いようだ。
何度も何度もポーズを取り直す。
なるべく痛くないポーズを探しているように見える。
時々、その体勢すら取れずにペタンとお尻が落ちてしまう事もある。

意識して回数を分けているようにも見える。
踏ん張った分、痛みが出てしまうのか、
排泄後の座り込みが一番ひどい。

座り込みが続くので、散歩の距離も伸ばせないでいた。
ストレスがたまるのか 今までしなかったイタズラをするようになった。
散歩に行った後など、旦那とお互いに 座り込みをしたかどうかを聞くのが日課になった。

何も知らないルク。
座り込みをする以外には、
普段となんら変わらずに元気なルク。

そのおかげで私が悲観的になる事はなかった。
生きる事に純粋な その姿。
綺麗だと、感動すら覚えるほどだった。


   検査の予定  

以前から さりんこさんと一緒に股関節に詳しい病院へ行く約束をしていた。
その日は 6/5。

その日までに、別の病院でも話を聞こうと思い始めていた。
診断結果を疑っているわけではなくて、
色々な先生に話を聞いてみたい、というのが正直な気持ちだった。

さりんこさんと一緒に行く予定の病院とは別に、
もう一つ診てもらう候補として教えてもらっていた病院があった。
そこへ行ってみようと。そう思っていたのだが、、、
心配してくれた さりんこさんから連絡をもらって、
急遽その行く予定にしていた病院の予約を早めてもらった。

心配してくれているその気持ちがとてもありがたかった。
私がしっかりしないと、そう強く思った。
ルクが病院を選べるわけではない、選択を出来るわけではない。

   検査  別の病院にて 

気持ちは明るかった。
ルクが股関節形成不全であるという事は事実だろうし、
この股関節に詳しい病院での診察は心待ちにしていたものだった。

診察をしていただいたのはこの病院の院長先生。
これから、ルクの担当となってもらう事になる。
麻酔をしないで欲しいとの希望を告げルクを預ける。
レントゲンを撮ってもらって、少し待合室で待つ。
さりんこさんと色々話が出来て待つ間もすごく気が楽だった。(旦那は寝ていたな…笑)

再び診察室へ。
レントゲンを見せてもらう。
以前の病院で撮ったものとほぼ変わらない。
ただ、ルクの位置がキレイにまっすぐになっている。
さすがは専門医?(ちなみにこちらの病院はOFAもPennHIPも出来ます。)
少し違っていたように見えた、関節の 左右にあってはいけない空間。
それもまったく同じような均一の空間の幅。


目をつぶって、

目を開けたら、

その隙間がなくなってくれればどんなにいいか。

そんな事すら思ってしまった。

ルクのレントゲン
クリック↓で
大きな画像を開きます。
正常な子のレントゲン
(協力:デプレくん)


ふとルクを見ると退屈そうに寝転んでいる(笑
ホント。ルクにはどうでもいい事だよね。
例え 今痛くても外で遊んでいたいよね。


説明を受ける。
あと一年後。
ルクの年齢的にはあと一年したら股関節はまったく違うものになっているかもしれない。

今の痛みは 微細骨折というものらしい。
それは、関節にゆるみが出ていて、入るべき場所に入っていない為、
衝撃を受ける側の全体で受ける事が出来ずに 一部に負担がかかってしまい。
その負担がかかった場所が耐え切れずに細かい小さな骨折をおこしているのだそうだ。

この骨折は治る。
一度折った骨が強くなるように、微妙に変化して治る。
でも負担がかかるからまた同じように微細骨折をする。
そして、また治る。
これを繰り返して骨が変形してしまう。
変形してしまった状態。
そうなると中度との診断になる。
皮肉な事に、骨折を治そうとした その体の働きが、
その進行を早めることになるのだ。

そしてこれがひどくなると 日常生活でも痛みが出るようになるのだそうだ。
そうなると重度、という事になるのだろうか。


犬は痛みに強い。
この微細骨折をおこしていても人間には気づかない程度の表面上の症状しか出ない子も多いのだそう。
そして気づいた時には中度の状態、という事も多いのだろうだ。
ルクは遊ばせすぎて、無理をさせすぎた為に、痛みが表面化してしまったのかもしれない。
その痛みの原因は私のせいだ。
おかしいかもしれないと思いながらも遊ばせていた私のせいだ。



先生から勧められたのは手術。
「三点骨盤骨切術」
正直言って 大きな手術だ。
時間も、お金もかかる。
ルクの体に負担もかかる。
手術である以上、デメリットもある。



   嬉しい偶然   


こちらの先生(M先生と略します)との話の中で、嬉しい偶然発見。

なんとルクが普段行っている病院とは、症状、住んでいる場所によって、お互いに患者さんを紹介し合っているのだそうだ。
なので、そのままかかり付けの病院へ行っていたとしても、
このM先生がいるこの病院を紹介されていたという事だ(笑
また、こちらの先生から 今行っている病院の先生(O先生と略します)のことを
「研究熱心で、細かな対応をしてくれるので 安心して患者さんを任せられるんだよ」と言っていた。
自分が良いと思って行っている病院を他の先生から褒められたのはとても嬉しい。
実は以前は他の病院を紹介していたんだけれどもO先生を知ってからは O先生にお願いしてるんだ、とも。

その、他の病院というのはルクの避妊手術でお願いしようかと悩んでいた病院のひとつだった。
もちろん、その病院が悪いわけではないのだけれども(機械などがそろい、インターンの先生が多い病院)
やっぱり今のO先生の病院に行って良かったと 心から思った。


普段行くO先生に、どうやって言おうかとも思っていたので、その事でも嬉しかった。
M先生に、
「O先生とはよく電話してるし、こっちから電話してもいいんだけど 今日行くなら電話して〜って言っておいてもらえる?」
と言われ、帰りにO先生の病院へ行く事にした。



   いつも行く病院へ   O先生のお話


実は、こうこうで…と経緯をO先生に説明。
私もにやけながら言ってしまったので、二人でその偶然に 笑ってしまった。
O先生もびっくりされたらしい。
そりゃ、自分が紹介しようとした病院を 偶然知り合いの関係で行ったと言えばびっくりするだろう(笑
「話が早くなったな〜」とO先生。

実は一週間後の今日の診察で、専門医であるM先生の所へ行って、
手術する、しないではなく、(手術が上手い病院なので)診察を受けて、
股関節形成不全についての飼い主としての勉強をしませんかと、話すつもりだったのだそうだ(笑

一週間の猶予期間は、私が落ち着く事。そして何よりルクの痛みを抑える事が先決。
(やはり、飼い主さんはかなり動揺するのだそうで…私の場合はある程度 股関節形成不全がどんなものか知っていましたが)
その為の時間だったようだ。
確かに股関節形成不全で、今のルクの状態だったら今すぐどうこう、という治療はない。
もちろん、早く取り掛かるに越したことはないでしょうが…

O先生の意見を聞く。
やはりM先生から勧められた手術の名前が出る。
「手術はイヤだ、と言ってもいいと思う。」と言われた。
実際に踏み切る人は多くないそうだ(こちらの病院では)
「ただ、そこまで股関節形成不全を勉強しているのならば、
 よく分かっていると思うけど考えてもいいのじゃないかな?」と先生。
最初にM先生のところで聞いてから、ほぼ その気持ちだった。
O先生はその雰囲気をきっと察しているのだろう。


   診察の予約  

手術をする、しない。
これについては話し合う程度ではなかった。
旦那も私も同じような気持ちだったようだ。


旦那の両親にも話した。
ルクを 可哀相に、とゆっくりと頭を撫でた。
(その後 ルクは喜んで飛びつき!私に怒られたのは言うまでもない…笑)
反対されるとも思っていなかったけど、
やはり私達の説明ですんなり受け入れてくれた。
金額には多少びっくりしていましたが^^;

今はすっかり座り込みもしなくなり(微細骨折が治ってきたのでしょう)
普段となんら変わらないルク。
でもその足は確実に悪化を辿るのだ…

次の土曜日に診察の予約を取った(M先生に診てもらう場合、予約が必要)
手術の事を詳しく聞く為に。


   M先生の病院へ  股関節に詳しい病院

手術を受けようと思う。
それを前提に話を聞いた。(手術については別ページで詳しく書きます)
一番気になるのが年老いて来た時の事。
デメリット。

やはり多少の進行の悪化はみられる事があるのだそうだ。
それも個体差がある。
生き物である以上、可能性、という話でしかないのだ。
それは、「ルクが股関節形成不全になった」
(遺伝性だと考えて)その可能性の低さでも、なってしまったという事もあったように…

6月5日に手術の仮予約を入れる。
本当は前日に来て毛刈りをするのだそうだが、
ルクの場合は(共働きの為)当日朝一番でもいいよ、と言われた。
仮予約。
仮。だけど、きっとやめる事はないだろう。

   O先生の病院へ  かかりつけの病院

翌日はいつものO先生の病院へ。
手術をしようと思う、という事と、昨日のM先生の所で聞いた話をする。
O先生からは、「(手術を)できるならばやった方がいいと思うよ。」との言葉。
「M先生だから安心だし、手術前には診てもらうと思うんだけど 心臓のチェックをしておこうか?」
と診てもらった。
前回 大丈夫だったのに、「問題はないと思うけど、不安はなるべく減らそうね」ともう一度診てくれる。
そんな、細かな診察がありがたかった。
(念のために、、、ちなみにこの診察に対する別料金は取られていません。)

キレイに広がり、ゆっくりと伸び縮みする心臓。その周りにある心筋。
本当に最初見た時とは全然違う。
「よし、OK。大丈夫だよ。すごくいい状態に動いてる」
嬉しい言葉をもらった。

フィラリアの薬6月分(月末に飲ませる予定)は手術後にまた相談する事になった。
M先生のところで、になるかもしれないし。その時でいいでしょう、との事だった。


診察が終わり、M先生の病院へ電話を入れた。
仮予約、の「仮」を外してもらった。
6月5日。
手術決定。




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